No.34 年々増える知らせ

  50年以上も生きてきて、3回以上見た覚えがないヒョウを一か月で3回も見るなんて何か壊れてきてるのでしょうか?
 これ以上もう壊れないでほしいものです。
でも、人の命には限りがあるもの。段々と知っている人、お世話になった方、親・・・亡くなったというお知らせが届く回数が年々増えていきます。
  先月もベルジュ時代に一緒に手伝っていただいたパートの富田さんが他界されたというお知らせをもらいました。二番目にベテランの方で調理補助をしていただいてずいぶんとお世話になりました。
小柄な体に大きな白いビニールの前掛けをかけ、大根のつまを作ってもらったり、海老フライ、牡蠣フライのパン粉づけや茶わん蒸し用の具の紫洗いや(具を醤油で洗い、下味をつけながら水っぽさをなくす)洗浄機コーナーのヘルプやら、いつも鼻歌交じりに冗談を飛ばしながら働
く姿は頼もしくさえありました。
 ありがとうございました。安らかにお眠りください。

六月は母の命日もあります。今でも亡くなったのがうそのようです。
世話だけかけて何か喜んで貰える様な事はしてあげれたのだろうか。
後悔の念が絡み付いて眠れない時期もありました。でもそのおかげでずっとあなたを忘れずに思い出せて、人にやさしくなれるような気がした。
そう思った瞬間に心が少しかるくなる事に最近気が付きました。

遅ればせながら夏を意識して、夜のメニューを替えました。一品でも気に入っていただける品が見つかれば、見つけていただければ幸いです。

地震と猛暑にはならないで
1ミリでも幸福で健康な夏が過ごせますよ様に

2012年10月 吉日 シェフ