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物語 その6 「桜祭り事件」

お店の開店が無事に過ぎ、初めてのノエル(クリスマス)も終わり春です。
この間、色々事件があったのですが、あまりに短い間に、初めて体験体感するものばかりで、記憶に残っているのは、強烈に大変だったという事と、少しばかりの満足感だけでした。シェフもこの頃になり、季節メニューの製作もほぼ終わり、私たちアプランティエ(見習い)も、店を動かせるようになりひと段落と思ったのでしょう・・そこで、みんなの慰労もかねて、花見に行こうということになりました。
花見といってもお酒を飲むだけなのですが、若い頃はその"花見"という響きには、何かどきどきわくわくするものがありました。特にシノワの場合、会社の母体がブティックというのがあったので、女の子も来てくれるかなあ・・なんて、余分な事まで考えて妄想がひろがるばかり、楽しみだなぁ・・・と。。。
花見当日、シノワ(修行時代のレストラン)集合で待ち合わせの時間です。来る人は顔なじみの料理人ばかり、薩川シェフ、スーさん、ホールの富田さん(現バーテンダー店主)、友碇さん(現びすとろぷろばんす店主)、鈴木さん(現る・ぽとふ店主)などなど・・女の子の気配はありません。少しがっかりするものの、歩きつつ夜桜を見ていると、田舎の弘前城桜祭りを思い出し、それなりにテンションが上がり始めました。
僕の場合、テンションが上がるとよくない事が必ず起こるのですが、この時は気付くはずもありません。
田舎の桜祭りと違い、みんな比較的静かに飲んでいる中にちょうどいいスペースを見つけ、さて乾杯。
何もなく雑談をしていましたが、二杯目を過ぎた頃からあちらこちらで厳しい論争。

そうなんです!料理人は酔うとさらに料理人になってしまうのです。

"あの料理のあれじゃ、意味ないよな・・いや、あれは、この味をアクセントに・・"etc...
いけません!いけません!(このままではとんでもない事になると思った私は、ここでなんとかせねば!)よし、場を盛り上げるのは、若い衆の役目、私の出番かな?と思い、テンションがいきなりトップギア。
よせばいいのに一升瓶を股間に持ち、鹿児島の友人に教わった"よかち○ち○"を踊っていたのでした。"ひとつとせ・人と比べて・よかち○ち○・・"やってしまいました・。
周りが一斉に引きました。歌も踊りもいいけど、ち○ち○は・・なしですよねぇ。

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