留守電の先輩に電話してみると、とにかく大きなプロジェクトで和、洋、中華の合体した総合ビルが建つので、話しだけでも聞いてみないか?という事だった。願っても無い事。お願いします。では、明日という事で彼の車で案内してくれるというので、いざ出発!
ところが清水港のあたりで、広い場所になにやら工事中の仮設テントがあり「この辺に建つ予定らしいよ。」と言ったっきり、なんと東名高速に入ってしまった。てっきり清水界隈に経営陣がいるものと思っていたので仰天!!
もう一度話しを整理してみると、沼津の米久と荒久路が出店し、米久は中華、荒久路は和食と洋食を担当すると言う事で、どうやら私は、話を聞きに行くのではなくて、面接を受けに行く事になっていた。もうその話しを聞いたのは東名高速富士あたり、降りるわけには行かないし、確かに就職もしたい、だけど、どんな店かも解らない店に勤められるの?ポジションは?色んな思いが交錯する。 初めての沼津へのドライブは不安だらけ。やがて東名を降りてすぐグルメ街道、荒久路に到着。おそるおそる初めてのタイプのその店に彼の後から入ると、女将さんらしい方から先輩に声が掛かる「〇×さん、今度△△△を1ダースね」・・・彼は荒久路にも納入する業者さんだったのです。
兎にも角にも、せっかくの彼の顔をたてるためにもしっかり面接だけはしなければ・・ということで社長を待つ事しばし、調理場をまわって見る事にした。メインの厨房が60坪ぐらいあり、まったくの和食スタイルでオーダーはマイクで通す。働く人数も多いがその数が尋常じゃない。2200円のエビフライ定食、刺身定食、鮑や毛蟹が襲い掛かる程。ショックだった。自分の修行してきたものとあまりにも違う。揺らいでいた。どうしようか。
ステーキコーナーを見つけた。さっきの調理場より入り口近くにあり、チャコール(炭火焼)のコーナーであった。洋食はここなんだ・・そのチャコールの裏に小さな部屋があり洋食の若い衆(現沼津某ホテル料理長)が何かたたいて割っていた。今オーダーが入ったオマール海老だった。えっ!オマール活きてるの割ってるの?・・平日の昼だからその場で割っている、週末は20本くらい割ってますよ。とのコト。どのくらいの肉を使っているのかみせて貰った・・すごい・・和牛の一頭買い。少し考えが変わってきた。毛蟹、イセエビ、活きオマール、あわびなど、こんな素材使えるならやって見るのも悪くないな。和食も興味があるし、清水港は通える範囲だし、前向きにいくか・・ほぼ自分の中では決定状態。その流れで荒久路の社長の面接を受け、なんとその場で採用決定。明日から来てくれ・ということで握手で解散。清水の開店準備に行けばいいと思っていたのだか、説明に現れた支配人という方が沼津店の就業規則を話し出す。
えっ・・ちょっとまさか静岡からここまで通えっていうの?それも高速使わずに・・八時半出勤? どんだけーー?? 清水ベルジュ35開店まで二ヵ月半、地獄の通勤がはじまったのでした。 |