その52 月日の流れ2008

「シェフー!きたよー!」

そう言いながら店に来たのは、開店のメンバーで調理のモッチーです。

母親と度々顔を見せにきてくれます。嬉しいものです。

 「もうすぐ生まれるから、それまで来れないから来たよー」

大きなお腹をさすりながらの笑顔。

 月日が流れははやいものですね。ベルジュの頃は活鯛を捌くのに、

「かわいそう、鯛がコッチみてる!」

と泣いていた子が母親ですよ。本当に嬉しいし歳を感じます。モッチーをはじめ、みんなに助けてもらいながら店は出来るんだなぁと痛感します。 

   最初のメンバー調理補助の亀ちゃん。三児の母で山梨の中華屋さんを夫婦で、頑張っている。モッチー は清水区で二児の母。トイレの便座を倒すのをよく忘れて、便器に度々落ちていたHさん。賄いを本当に美味しそうに食べていた細ヤン。笑顔が素敵なアキちゃん。賄いを大皿に盛ると必ず奪い合いが始まる寮生のみんな。有難い事です。皆んなに感謝です。

 2008年、上向くと思われた経済もリーマンショックに襲われ料理界も厳しい状況になりました。消費税免税点の引き下げで喘いでいた個人店はさらなる打撃となり、この頃から静岡では長く営業していたお店が、閉店したという話をよく耳にする様になります。私と同じ歳の、シノアでも一緒に働いた事のあるタネちゃんのアラカルトも看板を下ろす事になりました。1つの大きな転換期でありました。