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物語 その25 「 いよいよ開店ベルジュ 35 その2 (爆発事件)」


ベルジュ35の営業は、一階が沼津グルメ街道の荒久路、二階三階が中国料理、長陽館〔米久〕が担当。
開店当初は芸能人、有名人に来店いただき、その効果もあって3ヵ月ほどは超満員。
毎日システムの調整や仕入れの調整をして問題があればすぐに解決するように動くのですが、新しい問題が次から次に出てきます。そして働く人が多いのも、なかなかの問題がありまして、伝達ゲームと一緒で正確には物事は伝わらないのです。

ある日、オーブンを使った経験が少ないスタッフが多いシフトのときの話です。
掃除が終わる最後の手順として、ひとりの人間がガスの元栓を再チェックするようになっていましたが、大概は自分の担当部署の元栓はそれぞれが閉めるので、「こっちはオーケー」で済ませるようになっていました。その日もその手順で終わったらしい。。。
さて、次の日・・週末の予約の仕込み大変だぞぅ!やるか!・・と、休み明けの私は、2台のオーブンに向かい使用準備。
元栓開けて、上のコンロの火を点けて種火を点けて、下のオーブンのドアを開けて種火を点ける・・それが手順。いつもの朝と同様、上のコンロの種火を点け下のオーブンの左に点火・・右手に着火棒を持ちながら、最後の右のオーブン扉を開けた瞬間・・着火棒の火が、開けたオーブンの奥の中心に向かって吸い込まれていく・・まずい・・瞬間、オーブンドアを閉めた・・

"ドォーン!"

後ろにあったデイツシュアップ台〔盛り台〕まで飛ばされた。焦げ臭い・・腕と顔が痛い・・人が集まって来る。「鳴海!氷・・冷やしたい!」鳴海が飛んで来る。「ん・・?」
バットに氷だけ。「どうやって冷やすんだ。ボールに氷と水だろ!」彼の一生懸命さは伝わってくるものの、つい強く言ってしまった。
鳴海に担がれて更衣室に行くとき、二人とも普通の人より太いので、一人づつしか通れない廊下に差し掛かったとき、先輩の私を先に通そうと彼は腕をはずした。私は顔に氷を点けていたので前が見えずそのまま壁に激突・・おまけに、とっさに蹴り出した足が壁を蹴破り、弾みで転倒。更に持っていた氷水を全身に浴び、更衣室に着いた時には、ただただ茫然自失。
幸いすぐに鳴海の運転で病院へ行くことができた。とっさに目を右腕でカバーしたために、視力への影響はなく、目のラインを除いた顔の皮膚と右腕の内側が火傷で皮がむけただけで済んだのです。

病院へ行く途中、車の中で彼は一生懸命私を励ましたり笑わせようとしてくれたのですが、私は痛みに顔面こわばったまま。すると鳴海は「面白くナイスか?興味ないスか?好きな芸能人は誰スか?」余計気を使ってくれる。ホントにいい奴だよ。鳴海とはこの後彼が小樽に帰るまで付き合う事になる。

〜この頃の深夜番組は、ギルガメッシュナイト、アサヤン、イカ天、大好き・・など時代が変わっていきます。中でもアサヤンでの、ひとつのコーナーに料理対決、決めるのはみんなだ・・みたいなコーナーがあり、話題を集めていました。世の中の食の番組がここから変わったように思います。周富徳もこのチャーハン対決で有名になったひとりですね。あちこちで周さんはテレビに出始め、そのうち、あの「料理鉄人」という番組が登場し、バブルの後期を迎えることとなるのです。

 
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