No.9 一期一会

沖縄の友人が訪ねてきました。十九歳の時からのつきあいです。航空自衛隊で意気投合して、山口県の下宿先でも一緒で、酒を飲んでは・将来二人で居酒屋をして、彼は沖縄料理、私は自分の田舎の、青森料理を担当して・・なんて、熱く語ったものです。 それが私だけが自衛隊を飛び出し、料理の修業に入ったのでした。

 二人で、懐かしい話をしながら酒を酌み交わしていると、自然に、あの店のあの娘はどうなった ?  よくあれ食べてたよね。 とか 鳥蝶の焼き鳥もう一度食べたいね。なんて、思い出と食べ物が、良くダブっていることに気がつきました。

 私のお店に、来てくれている人の中にも、何年か後にきっと・・あの店にあの人と、良く行ったよね。あの人はあの料理を良く頼んでたよな。 親とハンバーグ良く食べに行ったよな。・・そんな風に、思い出してくれる人が、いるかもしれない。

 しっかり仕事をして、いろんな人の、いい思い出の一部になれるようにしよう。そして今まで自分にかかわったすべての人とかけがえのない友人に、改めて感謝した一日でありました。

2005年夏 吉日 シェフ